青年海外協力隊の実態は?看護師さんインタビュー(後編) | FRON [フロン]

青年海外協力隊の実態は?看護師さんインタビュー(後編)

青年海外協力隊インタビューの後編は、「青年海外協力隊では実際どんなことをするのか?」というところを細かく聞いてみました!

青年海外協力隊の派遣前編はこちら

1. 青年海外協力隊でベトナムに派遣されて

2. 派遣前と派遣後のGAPに悩まなかった理由

3. ベトナムの医療現場で驚いたこと

4. ベトナムと日本のナースの違い

5. Aさんが青年海外協力隊で実際にやったこと

6. 青年海外協力隊の意外な一面

それでは早速いってみましょう〜!

 

青年海外協力隊インタビュー(後編)

青年海外協力隊でベトナムに派遣されて

TAE
実際にベトナムに行ってどうでした?
Aさん
もう全部自分次第って感じですね。特にこれをしなければいけないっていうのはなくて、自分で考えなくちゃいけないので。
TAE
え、そうなんですか?もっとカリキュラムみたいなものがあると思ってました。
Aさん
いや、全然自由ですよ。私は最初の一年なんて、本当に何にもできなかったですしね。ベトナムでの看護のやり方を勉強したり、むしろ現地の人に教えてもらってばかりでしたね。
TAE
え!青年海外協力隊って発展途上国を支援するものだと思ってたんすけど。
Aさん
いやいや、そんないきなり外国人が来て「医療とは〜」って教え始めたって、聞き入れてもらえるわけないじゃないですか?例えば日本でも、いきなり日本語レベルが幼稚園並みの外国人が来たって、その人に何か教えてもらいたいって思います?
TAE
いや、そう言われてみれば思わないですね。
Aさん
だからもう最初は、ベトナムの看護の仕方とか考え方を学ぶことに集中しましたね。そうしないでいきなり日本の自分のやり方を押し付ても、向こうの現地の人は受け入れてくれませんので。
TAE
いや〜Aさんの相手の立場になって考える能力凄いですね。
Aさん
正直私は派遣前からあんまり高い期待はしていなくて、「初めは聞き入れてもらえる訳がない。まずはじっくり信頼関係を作っていこう。」って思ってたんですよね。
TAE
ふむふむ。
Aさん
でもやっぱり、「私が変えてやる!変えてみせる!!」って大々的な理想を抱えている人ほど、現実とのギャップに苦しんで早期帰国してましたね。
TAE
え、任期って変えられるんですか?
Aさん
基本は2年なんですけど、嫌だったら短くできるんですよ。
TAE
そうなんですか!それは知りませんでした…

 

派遣前と派遣後のGAPに悩まなかった理由

TAE
でもなんでAさんはそういうバランス感覚が優れてるというか…理想と現実のすり合わせが上手いんですか?
Aさん
うーんなんででしょう…分かんないですけど、学生の時に研修でデンマークに行ったことがあって、その時入院患者さんにズボンを履かせてなかったんですね。
TAE
えっ!?下半身は下着ってことですか?!
Aさん
多分看護する側が楽だからだと思うんですけど、私もすっごくびっくりしました。それに、ナースコールもないので、直ぐにナースを呼ぶこともできないんですよ。
TAE
えっ!?ナースコールも無いんですか?!
Aさん
はい、それに勤務中にナース同士がお茶を入れておしゃべりしてたりもしてて…まあ日本じゃありえないんですけど、そういう職場の光景を見て「ああ、国によって考え方って全然違うんだな〜。」って思った経験があったのが大きいですね。
TAE
なるほど…だからベトナムに行く前から「ある程度とんでもないこともあるだろうな」って予想がついてたんですね。

 

ベトナムの医療現場で驚いたこと

TAE
具体的にベトナムで驚いたエピソードとかはありますか?
Aさん
そうですね〜呼吸器の使い方には驚きましたね。
TAE
呼吸器ってテレビとかにも良く出てくる、透明な口につけてるやつですか?
Aさん
そうです。あの呼吸器って、何か異常があった時はアラームが鳴るようになってるんですね。でもそれをベトナム人の看護師達は、アラームが鳴ってるのに「うるさいな」みたいな感覚でピッて止めて、終わりだったんですよね。
TAE
え!?処置しないんですか?
Aさん
そういう発想がないみたいですね。鳴ってるから止めなきゃくらいにしか思ってないみたいです。
TAE
え、それってアラームの意味が無くないですか?!
Aさん
そうですね。彼女達を見てると「ほら、呼吸器使ってるから良いでしょ?」って感じなんですよね。
TAE
それはびっくりです…
Aさん
例えば、喉に痰がつまると、気圧が変動してアラームが鳴るんですよ。そういう時は痰をとってあげなきゃいけないんですけど、彼女達は取らないので、アラームが鳴った時は私が原因と対処法を教えたりしてましたね。
TAE
そうだったんですか…
Aさん
だから、本当に最初からそんなに大きなことはできないんですよね。1を2にしたり、2を3にする作業だと思ってます。いきなり「1を100にしてやろう!」なんて大きな夢を描いても実際は難しいんじゃないかなと思いますね。

 

ベトナムと日本のナースの違い

TAE
他にもベトナムと日本の違いなどはありましたか?
Aさん
例えば、熱が出てる時って悪寒がしたりするじゃないですか?そういう時は、身体が熱を出して菌をやっつけたいんですね。なので、震えが止まるまで身体をあっためてあげなきゃいけないんですね。
TAE
そうなんですね。
Aさん
それなのに、ドクターが「熱が出始めているから冷やそう」って、患者さんの身体を冷やしてたんですよね。その時は「うわ、患者さん寒いのに可哀想…」って思いましたね。
TAE
え、そういう時に何か言わなかったんですか?
Aさん
いや、基本的にドクターの言うことには口出ししなかったですね。だって、こんな外国人ナースが何か言ったからって、聞き入れられないじゃないですか?
TAE
そうなんですか?私だったら、「日本の方が進んでるんだから!私のいうこと聞きなさい!」って上から目線で言っちゃう気がします。。
Aさん
あ〜でもベトナムのナースって、日本のナースよりできることが多かったりするんですよ。日本の法律だと医者しかできないことでも、ベトナムのナースだとやっても良かったりして、実技面では優れてたりもするんですよ。
TAE
そうなんですか。
Aさん
それで、ベトナムの医者からすると「日本の看護師は何にもできないじゃないか!」って思われちゃうみたいで…知識はしっかりあるんですけどね。
TAE
知識はあるのに法律の違いで実技ができないから、その正しい知識を現地の医者に信じてもらい辛いんですね…
Aさん
そうですね。それにドクターも何年もその土地でやってきてる訳ですから、もともとプライドがありますので。
TAE
まあ、そうですよね。
Aさん
でも、私の後任の日本人の子が、来て一週間で「こう改善したほうが良い!」っていう分厚い意見書を提出したんですね。
TAE
え、それはどうなったんですか?
Aさん
めっちゃ雰囲気が険悪になったらしいです。笑
TAE
まあ、そうですよね。Aさんの話を聞いてたら、少しずつ信頼関係を築いてから意見していかなきゃ無理だって今なら私も分かります。

 

Aさんが青年海外協力隊で実際にやったこと

TAE
Aさんは実際にはどんな形で支援をされたんですか?
Aさん
こんな感じの状況なので、本当に小さなことから始めたんですよね。患者さんの身体を拭いてあげたりとか。ベトナムの看護師も「身体を拭いた方が良い」ってことは分かってるんですけど、面倒臭がってやらないんですよ。
TAE
ふむふむ。
Aさん
でも、私が始めれば彼女達もやってくれるんですよ。まずはそうやって、自分がやっていく姿を見せていったりしましたね。
TAE
なんていうかすごくコツコツなんですね。
Aさん
そうですね。できそうなところから根気強くやっていかなきゃ、いきなり全ては変えられないですからね!
TAE
他にもありますか?
Aさん
あとは「医療知識の講義」をしたりもしましたね。私は、ベトナムにもいつかは高度な医療技術が下りてくる時が来ると思ってるんですね。
TAE
ふむふむ。
Aさん
それで実際に高度な医療技術が来た時に、「初めて聞いた!」っていうより「あ、そういえばあの時Aがこんなこと言ってたな〜」って思い出してくれれば良いと思って。一度でも聞いたことがあれば、理解の早さが違うと思うんですよね。
TAE
じゃあ、今すぐは役に立たない知識でも、その将来の時のために講義したって感じなんですか?
Aさん
そうですね。私の代でどうにもならなくても、後の代で変わるかもしれないですし、そのための準備って感じですね。

 

青年海外協力隊の意外な一面

Aさん
青年海外協力隊って、実際何しても良いんですよね。なので、実際現地で遊んでるだけの人もいるんですよね。
TAE
え!そうなんですか?もっときちんとしたプランがあって、それを遂行していくイメージだったのですが…
Aさん
いえ、そのプランも自分で作るので、遊んでても全然バレないんですよね。
TAE
うわー全然知らなかったです。。
Aさん
一部の人には有名な話ですね。だから、実情を知ってる人の中には「青年海外協力隊は嫌い!」って言ってる人もいます。国の税金を使って大したことやってないって意見なんですよね。
TAE
そうだったんですね。
Aさん
暴露本とかも出てますしね。ただ、もちろんちゃんと活動してる人も沢山いますけどね。でも、そのぐらい現地では自由で何しても良いんですよ。
TAE
なるほどですね。これから「青年海外協力隊をやりたい!」っていう人に、何かメッセージはありますか?
Aさん
そうですね〜あんまり壮大な夢を持ってやらない方が良いですね。特に、派遣された最初の一年なんて、何もできない位の気持ちで行った方が良いと思いますね。
TAE
え、一年って長くないですか?!
Aさん
いや、でもその国の文化も言葉も良く分かってないのに、いきなり沢山変えられる訳ないじゃないですか?むしろそういう考え方だと、理想と現実のギャップに耐えられずに辞めちゃったりすると思いますよ。
TAE
経験者の言葉は重いですね。
Aさん
青年海外協力隊に何十年も関わっている方とお話したこともあるんですけど、「協力隊をやる人全員が君みたいな考え方だといいのに」って言われたりしましたね。笑
TAE
そうなんですか!じゃあやっぱり、それぐらい「じっくり少しずつ改善していく」っていうスタンスが大事なんですね。

以上、いかがでしたでしょうか?

今回のAさんとのインタビューを通じて、青年海外協力隊のことをより深く知ることができました。

青年海外協力隊では、いきなり壮大なビジョンを持ちすぎず、本当に少しずつ自分のできることからやっていったり、派遣される国の人達に自分の意見を押し付けすぎないことが大切なようですね。

また、私は普段看護師さんとお話できる機会がないので、今回のインタビューはとても貴重な体験でした。FRONのイベントスタッフライターをやっていると、実際に色んな職業の方の体験談を聞けたりもします♪

国際交流イベントの参加者は海外に興味がある人達ばかりなので、オーストラリアにワーホリに行っていた自分とは自然と話も合うし、仲良くなりやすい気もしています!

皆さんもFRONの国際交流イベントで、新しい気の合う友達を見つけてみませんか?

日本にいながら世界中に友達が作れる、今後のFRON国際交流イベント一覧はこちらから♪

ライター募集中!

FRONではライターの方を募集しております!
未経験者歓迎!一緒に発信していきませんか?
ご関心のある方はこちらよりご応募ください♪
応募はこちら
この記事が気に入ったら
「いいね!」をしよう
FRON [フロン]の最新情報をお届けします
オススメの記事

この記事のライター

TAE

カテゴリ一覧

内容について連絡する

TAE

FRONの漫画書きました!オーストラリアにワーホリで2年在住してた恋愛系ゲスライター。大好物は、ケーキとイケメン。昔トライアスロンやってましたが、今の趣味は漫画を描くことです。FRONのイベントスタッフもやってます!

イベント予約

気になるイベントを簡単予約♪ ※English Page

予約するイベント

お名前(フルネーム)

メールアドレス

予約人数

英語は流暢に話せますか?
はいいいえ
※できなくても全く問題ありません。

メルマガ受信設定

※予約完了メールが届かない場合はLINEにてご予約下さい。

 

イベントカテゴリー

気になるキーワードをクリック♪

 

FRON [フロン] | 日本にいながら外国人の友達を作りませんか?東京で国際交流するならFRON!