英語の発音を良くするには?コミュニケーションにおける発音の重要性 | FRON [フロン]

英語の発音を良くするには?コミュニケーションにおける発音の重要性

こんにちは。FRON ライターの Taiga です。

今回は外国語を用いたコミュニケーションに関する話題です。外国語を話すにあたって、私たちは「発音」という概念に出会います。「発音がいいとカッコいいな」「大事なのは発音ではなく、話す中身なんだ」など、色々な意見があると思います。

そこで今回は、実際に外国に行ったり外国人とコミュニケーションをとる中で「発音」に関して私が感じたことや、発音を良くする上での注意点などをまとめてみました。

 

1.「発音が良い(悪い)」ということについて

そもそも「発音が良い(悪い)」とはどういうことでしょうか?

例えば、「Hi, my name is A. Glad to see you!」と発音する「Aさん」(想像してみてください)と、「ハーイ、マイネームイズビー。グラッドトゥシーユー!」と発音する「ビーさん」(想像してみてください)がいたとします。

さて、発音が「良い」のはどちらでしょうか…? おそらく「Aさん」と答える人の方が、「ビーさん」と答える人より多いのではないでしょうか?

その理由としては、おそらく「Aさんの方がネイティブらしい」、「ビーさんはカタカナ英語っぽい(文字通りカタカナなわけですが…)」といったことが挙げられるでしょう。

特にあなたが「発音を気にする人」であれば、ネイティブ(おっと失礼、ネイティ ……いやいや、native でした…)っぽく聞こえることと、「発音が良い」ということは同義となるでしょう。これは何を意味するのでしょうか。

 

誰にとって分かりやすい発音なのか?

これはすなわち、発音の「良し悪し」を考えるにあたっては、「誰にとって」発音が「良い(悪い)」のかという視点が重要になる、ということなのです。

もっと言うと、「誰にとって分かりやすい(馴染みのある)発音なのか」ということが問題となっているのです。

さきほどの例ですと、「Aさん」は「ネイティブの人たちにとって分かりやすい(馴染みのある)」発音となるでしょう。一方「ビーさん」はといいますと、「(純)日本人にとって分かりやすい(馴染みのある)」発音だといえるでしょう。

もしあなたが日本人であれば、幼少期に英語圏に長く滞在していたという人を除き、Aさんの発音は(少なくとも英語を勉強し始めのうちは)分かり辛い発音だったかもしれません。

すなわち、そういう人たちにとって馴染みがあるのは「ビーさん」の発音でしょうから、ビーさんの発音が「良い」のであって、Aさんの発音は「悪い」のです。

英単語帳にカタカナで読みが振ってあるのも、本を正せば「英語の発音が「分かりにくい(悪い)」」からそれを「分かりやすく(良く)」するために著者が付け加えたのです。

 

2. 中学時代の英語の先生の話

私が中学生の時の英語教師で「日本人は、堂々と日本語発音で喋ればいいんだ」と自信満々に言い切った人がいました。あまりの「どや顔」だったのが印象的で、そのシーンを今でもはっきりと思い出すことができます。

「I’m too old to run.」と板書した上で、「アイ・アム・トゥー・オールド・トゥー・ラン」と、黒板をチョークでカッカッとやりながら、発声したのです(その先生は年配の方でした)。まるで、正確な発音を行うことを悪とするような空気感さえ漂っていました。

私は、非常にこれを奇妙だと感じました。「正確な発音をすることの何がいけないんだろう」と思ったのです。しかしながら、そこまで発音に対する強い思い入れが残ることはなく、そのまま高校、大学へと進学しました。

 

3. イギリス英語との出会い

私が大学生になるという時、イギリスは総選挙シーズンでした。

大学入学当時は政治にとても関心があったので、初めて購入してもらった自分専用のPCを用い、YouTubeでイギリスの選挙キャンペーンの動画を多く視聴しました。そして、こちらの動画を見る(聞く)ことを契機として、私は「発音」に対して新たな興味を覚えるようになりました。

それまで聞き慣れていたアメリカ英語とは一風異なる、イギリス英語。加えて、その中で一般的に「格調高い」とされる Received Pronunciation (RP) という発音で喋っています 。

これが RP だという認識は当時の私には存在していませんでしたが、私はこの発音を素直に「綺麗」だと思ったのです。そして、これをきっかけにイギリス英語全般に対する興味を抱くようになり、様々なイギリス人の話すアクセントに関してシャドーイングなどを重ね、自分なりに発音を習得していきました。

 

4. 英語の発音の重要性

発音について考えてみますと、以下に紹介する体験は私にとって大変印象的でした。

私がバックパッカーとして日本を旅行していた際に、京都のとあるゲストハウスでアメリカ人の男性に出会いました。自己紹介を交わした後の彼の第一声が、「Where did you learn your English?(どこでその英語を習ったの?)」でした。

そのように聞いた理由を尋ねたところ、「アジア人っぽいアクセントでくると思っていたら、イギリス英語でしゃべり出したからだよ」ということでした。

「君がこのアクセントで喋ることはないのか?」と尋ねると、「それをやったとしたら、多分笑われるよ。ブリティッシュ・アクセントを使ってカッコつけてると思われるから。」と言ういました。

そこで、「じゃあなぜ、さっき僕のことを笑わなかったの?」と聞くと、「それは、君が日本人だからだよ。日本人がイギリス英語を喋るのは全然ありだし、むしろ好感さえ得られると思うよ。でも、同じネイティブスピーカーのアメリカ人がそれをやると、ちょっとね…」とのことでした。

他にも同じような趣旨の会話をイギリス人や別のアメリカ人たちと行なったことがありましたが、彼らのリアクションは上述したアメリカ人のそれとだいたい同じでした。

こうした体験を通じて、「発音の重要性」を私なりに実感することとなりました …

 

5. 英語で話す「内容」も大切

そして実は、このアメリカ人と私の会話の件りには続きがあります。

「そうか、じゃあアメリカ人がブリティッシュ・アクセントで話すことは稀なんだね」と僕が続け、「そうだね」と彼が応答しました。

そして、沈黙が数秒続きました。気まずさを紛らわそうと、私は笑顔を作りました。彼も笑顔を取り繕いました。同時に、私は会話を繋げようと新しい話題を考えていましたが、すぐには思いつきませんでした。すると、彼の方から

「Good talking to you.(君と話せてよかったよ)」

そう言って会話を終了させ、僕と握手をして部屋を去って行きました。そのあと食堂で彼と遭遇しましたが、会話を交わすことはありませんでした。お互いに若干気まずい感じになったのは明らかでした。

私自身基本的に寡黙であり、会話を楽しむという発想があまりありませんでした。むしろ、会話が途切れることを案じ、常に先の話題を計画するという姿勢で会話に「臨んで」いたため、会話に「臨場感」がありませんでした。

したがって、このシーンに限らず、国籍に関わらず他人と交わす会話が上のような形で終わるということが、多々あったのです。

これでは完全に本末転倒です。

会話とは話す内容があって初めて成立するものです(言語によるコミュニケーションを通さない「会話」もあるかもしれませんが、外国語学習という観点に絞って、非言語コミュニケーションという側面は考えずに話を進めます)。

したがって、「自分一人で会話を行う」といった状況を除き、必然的に話す内容が存在します。そして、話をする相手も存在することになります。ここにおいて、話題が全くないのであれば会話をする必要はありません。

方言などの訛りがなく、標準日本語を流暢に話す事ができる一方で、あまり話す話題がないという人と、若干片言でアメリカン・アクセントが強く残るけれども、面白い話題を数多く持っている人がいたとして、どちらの人物と会話をしたいと思うでしょうか…?あるいは、どちらの人物に興味を抱くでしょうか?

私は後者の人物に魅力を感じます。

 

6. それでも英語の発音は良いに越したことはない!

もちろん「話す中身が大切なのはわかるが、やはり発音が良いに越したはないのでは?」と考える方もいるでしょうし、実際に「アジア人の話す英語は一般的に訛りが強くて聞き取りづらく、会話を理解するのにこちらも少し苦労するんだ」と話すアメリカ人の牧師さんもいました。

さきほどお伝えしたように、発音の「良し悪し」を考えるにあたっては誰にとって発音が良い(わかりやすい)/  悪い(かわりにくい)のか」という視点が大切です。

ですので、あなたの話し相手がネイティブであるならば、「彼らにとって」わかりやすい発音であったほうがスムーズに会話が進む、ということは確かにあるでしょう。

加えて、相手にわかりやすい形でこちらの意図を正確に伝えるという観点からも、発音を「良く」するメリットは確かに存在します。

 

7. 発音を「良く」する上で注意すべきこと

しかしながら、あなたが(英語の)発音を「良く」しようと考えているのであれば、一つご存知いただきたいことがあります。それは、「中途半端は良くない」ということです。

どういうことかと言いますと、先ほど少し紹介しましたアメリカ人の牧師さんですが、発音というテーマに関して彼と話をしたことがありました。

彼によると、彼の知り合いで日本人の牧師さんがいて、ある時その二人は「Doctrine of Election」という概念について議論していたそうです。ここにおいて、その日本人は終始これを「Doctrine of Erection」と発音していたというのです。

おそらくこの方は、発音を「良く」しようと考え、日本語にはない R の発音を導入したのでしょう。このアメリカ人牧師さんは理解のある人ですから、これを嘲笑することなどはなく普通に会話を続けたそうですが、「違和感はあった」と言っていました。

英語を勉強されている方はお分かりかと思いますが、スペル上 R と L が異なるだけなのに、全く異なる意味を持つ単語は数多く存在します。

ですから、発音を「良く」するにあたってこれらを正確に区別することは必須です。「Engrish」という俗語に代表されるように、私たちアジア人にとり馴染みのない R の発音を「乱用」することにより、時として誤解を生むこともあり得るのです。

もし、英語の発音を良くしようと考えているけれども「RとLの区別が面倒」だとか、「表面的で良いからかっこよく英語を喋りたい」などという場合であれば、堂々とジャパニーズアクセントで話した方が良いと私は思います。

「良い」発音とは、こちらの言うことを「相手にとって」わかりやすい形で伝達するうえでの手段であって、自分を良く見せるための手段ではないからです。

 

8. 終わりに

長々とした文章にお付き合いいただきありがとうございました。もちろん、これは私個人の体験に基づいた私個人の主観的な意見ですので、あくまで参考程度に捉えていただければと思います。

ただ、話す内容が伴わなければ発音の良し悪しにかかわらずそのうち相手にされなくなる、というのは万国共通の事柄でしょう。ですから、外国の人々とコミュニケーションをとるにあたっては、他愛もない会話も時には必要ですが、あまりにも会話の内容が空虚となりすぎないように心がけたいところです。

英語圏にはこのようなことわざがあります:Empty vessels make the most noise.(空の容器が一番大きな音を立てる = 頭の空っぽな者ほどよくしゃべる)

お互いにとって意義のあるコミュニケーションを実現していきたいですね!(自戒を込めて)

発音に限らず、外国語におけるコミュニケーション技能を高める上ではネイティブと話すのが一番です。

そして、これを行なう上でFRONの主催する数々のイベントはうってつけの場となるでしょう。ぜひ会場に足を運んでみてはいかがでしょうか?

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こんにちは。 フランスで1年ちょっと生活し、現在フリーの翻訳家として奮闘中です。 フランス・日本・国際交流について、私が実際に感じたことを書いていきます。

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