海外歴史!ハンガリー共産主義の時代に失ったもの | FRON [フロン]

海外歴史!ハンガリー共産主義の時代に失ったもの

こんにちは!ハンガリー人と国際結婚したライターのHoney.D(ブログはこちら)です!

今日は、ハンガリーの共産主義の時代について、インタビューをしてみたことをお話したいと思います。日本もそうですが、いろんな国が戦争で奪い奪われを繰り返してきています。戦争によって、人は多くのものを失くし傷つけ傷つけられてきました。ハンガリーもまた、そんな歴史を持つ国のひとつです。

今回は、そんな共産主義の時代についてハンガリー人の方にインタビューしました。少し重たいお話にはなりますが、ぜひ多くの方に知ってもらいたいと思い、ご紹介したいと思いました。

 

1. 共産主義の時代に失ったもの

(ドンシュテッテール家のヤカブさんとその奥様)

第二次世界大戦に敗れたハンガリーは、国の一部をセルビアに奪われ、共産主義の時代が訪れました。

今回インタビューしたドンシュテッテール家のペーテルさんご家族は、ハンガリーで洋菓子店やシャンパンや飴などを作る工場を経営していました。

第二次世界大戦後の1944年、当時セルビアに奪われた土地に住んでいたドンシュテッテール家の当主ヤカブさんは、突如家族の前から連れ去られ、翌年1945年にはドンシュテッテール家がそれまで築いてきた工場や店などを国に取られ、多くを失くしました。

その後、ヤカブさんが帰って来ることはありませんでした。

ヤカブさんの孫ペーテルさんは、幼い頃からずっと祖父に会いたかったそうです。

「祖父は、政治的関与は一切なかったが、大きなお菓子屋を営んでおり、そこへハンガリー軍の重要人物たちが多く訪れていたため、連行され殺されてしまった可能性がある。」

ヤカブさんが無理やり家族と引き離され、身の潔白も証明できなかったことは大変悔しいことだと語ってくれました。経営していた店は、人気があり多くの人たちが集まっていたそうです。

そして、その中にはハンガリー軍の上層部たちも頻繁に訪れており、店の経営者であるヤカブさんは疑われてしまった可能性があるのです。二度と帰って来ることはなかったヤカブさんは、そのまま殺されてしまった可能性があります。しかしそれも憶測です。家族は誰一人として、連行された後のヤカブさんのことを知らされませんでした。

 

2. 努力が報われない時代

(ヤカブさんと店の従業員たち)

「共産主義の時代に、多くの人が自分の持ち物を取られてしまった。どんなに努力してもすべて取られてしまうため、努力が報われない時代だった。」

ドンシュテッテール家は数々の工場と洋菓子店を経営してきましたが、すべて国に取られてしまい、同じように他の多くの国民も土地やお金などを取られてしまったそうです。その後ドンシュテッテール家は現ハンガリーやスイスへと渡り、新たに生活を始めました。

ペーテルさんはヤカブさんと同じパティシエとなり、自分の店を持つという夢を叶えました。現在もハンガリーのブダペストで経営されています。昔ながらの伝統を守る、ハンガリーでも有名なお菓子などを販売しています。夏は手作りのアイスクリームが人気だそうです。

しかし、ペーテルさんは、できることなら同じ夢を抱いた祖父と語りたかったそうです。同じ道を進むことを決めたのも、ヤカブさんへの強い思いがあったかもしれませんね。

「祖父に会いたかった。自分自身が祖父と同じパティシエの道を進んでだから、いろんなことを聞いてみたかった。」

人の寿命はわかりませんが、ヤカブさんがあの時連れ去られることがなければ、ペーテルさんは子どもの頃祖父と会えていたかもしれません。当時、連れ去られていくヤカブさんを、誰も救うことはできませんでした。

 

3. 今、国は共産主義の罪滅ぼしをする

(当時の店の様子)

国の罪として、当時共産主義の時代に国民が失ったものに対しお金を支払う取り組みが、ハンガリーをはじめとする周辺国で行われているそうです。ペーテルさんもまた、ドンシュテッテール家の孫としてその受け取りの手続きを行っている最中でありますが、当時の状況を証明する人はこの世におらず、証拠も多くは残っていません。

「今、お金として返還されていることに、納得はしていない。その当時あったとされていた工場や店などは取られてしまったし、祖父に会うことはできなかった。それは二度と取り返すことはできない。」

もしあのまま店を持っていたら、もし今もその店を経営することができたら、思うことはたくさんあると思います。土地や店だけでなく、ヤカブさんを永遠に失った家族の悲しみは非常に大きいです。

 

 

あとがき

(当時の店の様子)

ハンガリーの歴史に少し触れるお話をしましたが、いかがでしたか?写真も、実際にお話を聞かせてくださった方からいただいたものです。全て当時の貴重なお写真です。

戦争は、憎しみ以外何も生みません。関係のない者同士が憎み合うきっかけさえ、与えてしまうのです。戦争がなくなった今でも、その昔の傷跡は永遠に残りますし、忘れてはいけないものだと私は思います。

海外旅行へ気軽に行ける今の時代だからこそ、訪れた先の国の歴史をよく理解すれば、また違った視点で見ることができます。また、国際恋愛や国際結婚をするときはさらに、お互いの国についてよく知るべきです。良いところばかりを見ることはできません。

今一度、世界の国が辿ってきた歴史を考えたいですね。

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Honey.D

ハンガリー人とペンフレンドから国際遠距離恋愛を経て、結婚しましたHoney.Dです。結婚4年目、日本在住。趣味は読書/小説執筆/音楽/映画鑑賞

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