こんにちは！フランス長期留学経験者、現在ハンガリー在住ライターのPapico（ブログはこちら）です。

さて、フランス語にはさまざまな動詞がありますが、おそらく大半のフランス語学習者が最初に出会うフランス語の動詞は「Être」だと思います。英語の「Be」動詞にあたるこの動詞をマスターすることは非常に重要です。

しかしながら、最初に出会う動詞が故に「Être＝いる、ある」あるいは「Être＝である」という使い方しか知らない人がほとんどではないでしょうか？

Je suis à Tokyo. (私は東京にいます)

Il est chez lui. (彼は自宅にいます)

Je suis étudiant. (彼は学生です)

Elle est japonaise. (彼女は日本人です)

そこで今回は「いる/ある、である」以外の知っておくと便利な「Être」の使い方をシェアしたいと思います。

① 所属を表す使い方

１つ目は「○○出身です」や「○○の一員です」など所属を表す使い方です。

Je suis de Tokyo. (私は東京出身です)

Il est de la France. (彼はフランス出身です)

*ここで注意が必要なのは都市名には冠詞はつきませんが、国名には冠詞がつくということです。日本の場合は「Le Japon」となるので「日本出身です」といいたい場合は「Je suis du Japon」になります。

Je suis de la famille. (私は家族の一員です)

Cet homme est de la police. (この男は警察の人です)

 

② 状態を表す使い方

２つ目は「Être en」という形で状態を表す使い方です。

Tom est en colère. (トムは怒っています)

Je suis en promenade. (私は散歩をしています)

Elle est en uniforme. (彼女はユニフォームを着ています)

このように主語の行動や内面を表現することができます。

③ 進行形の行動を表す使い方

３つ目は「Être en train de 不定詞」で「○○している」という進行形を現す使い方です。英語の「Be going to」にあたります。

Je suis en train de nettoyer ma chambre. (私は部屋を掃除しています)

Julie est en train d’apprendre le japonais. (ジュリーは日本語を勉強している最中です)

また、「Être」を半過去形にすることで過去進行形になります。

J’étais en train de prendre la douche quand le téléphoné a sonné. (電話が鳴ったとき私はシャワーを浴びてる最中だった)

 

④ 時間を表す使い方

４つ目は非人称の形で時間を表す使い方です。非人称構文では必ず「Il」が主語になります。

Il est sept heures. (７時です)

ここでついでにフランス語の時間の表現もいくつかマスターしましょう。

１５分：Quart

３０分: Demie

１２時: Midi

０時: Minuit

また、フランス人はよく「○○分前」という言い方をします。

例えば、「７時４５分」のことを「８時１５分前」などといいます。

その際には「Moins」という単語を使い「Il est huit heures moins le quart」と表します。

 

いかがでしたか？

これ以外のも「Être」にはさまざまな使い方があります。

ひとつひとつマスターしてフランス語の表現の幅を広げましょう！